京女きょうおんな)” の例文
「美しいな」と宗近君はもう天下の大勢たいせいを忘れている。京ほどに女の綺羅きらを飾る所はない。天下の大勢も、京女きょうおんなの色にはかなわぬ。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
東男あずまおとこ京女きょうおんなということわざはいつごろから出来たものか知らないが、事実はこの時代にやはりそうであったものだそうであります。
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)