“亀寿”の読み方と例文
読み方割合
かめじゅ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いやその五大院ひとりでは、万寿まんじゅ亀寿かめじゅの幼い兄弟ふたりを、しょせん一時に助け出すことはなるまい。兄の万寿はよそへ落したろうが、弟の亀寿は、たれの手にまかせたことか」
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
高時との仲にした当年九ツと七ツになる二人の和子があったので、わが身もなく、兄の万寿まんじゅを、五大院宗繁にあずけて先へ逃がし、弟の亀寿かめじゅは、諏訪すわ三郎盛高が、これを負って、遠くへ落ちた。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)