乾児格こぶんかく)” の例文
葉子は縁に近いところ座蒲団ざぶとんを持ち出して、かつて自分の田舎いなかの家へ招いた時以上にも気を配って、庸三を居馴染いなじませようとした。例の小樽おたる以来の乾児格こぶんかくの女流画家や瑠美子もいた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)