“乳飲子”の読み方と例文
読み方割合
ちのみご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで最も身軽な矢川文一郎と、乳飲子ちのみごを抱いた妻というわずらいを有するに過ぎぬ浅越玄隆とをば先に立たせて、渋江一家が跡に残った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
おおかた葬式か焼場であろう。箱の中のは乳飲子ちのみごに違いない。黒い男は互に言葉も交えずに黙ってこの棺桶かんおけを担いで行く。
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)