乗気味のりぎみ)” の例文
図に乗気味のりぎみに、田の縁へ、ぐっとしゃがんで聞込ききこむ気で、いきなり腰を落しかけると、うしろ斜めに肩を並べてひさしの端を借りていた運転手の帽子を傘でたたいて驚いたのである。
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)