)” の例文
源氏物語にも数所、帝の御むすめは夫を持たぬものだと言うことが記されている。伊勢の斎宮・加茂の斎院など、其著しい例である。
反省の文学源氏物語 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
処に集り、物忌みするばかりでなく、我が里遥かに離れて、短い日数の旅をすると謂う意味も含まって居たのである。
山越しの阿弥陀像の画因 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
たとえば、りるけが故郷以外の二三国の言葉で表現したように、又極めてまれな例として、ヨネ・ノグチがあめりか英語で詩を書いた様には行かなかった。
詩語としての日本語 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
こんな事をわざわざ書いておくのは、此後に出て来る数条の潜在するもののはたらきと、自分自身混乱せぬよう、自分に言い聞かせるような気持ちでする訣である。
山越しの阿弥陀像の画因 (新字新仮名) / 折口信夫(著)