両膚りょうはだ)” の例文
一臂いっぴの力を添えられんことを求めしかば、くだんの滑稽翁かねたり好事家こうずか、手足を舞わして奇絶妙と称し、両膚りょうはだ脱ぎて向う鉢巻、用意はきぞやらかせと、ひとしく人形室の前に至れば、美婦人正に刑柱にあり
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)