世尊金口せそんこんく)” の例文
されば予が世尊金口せそんこんく御経おんきょうも、実は恋歌こいかと同様じゃと嘲笑あざわらう度に腹を立てて、煩悩外道ぼんのうげどうとは予が事じゃと、再々しざまに罵り居った。その声さえまだ耳にあるが、当の雅平は行方ゆくえも知れぬ。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)