不鍛錬ふたんれん)” の例文
武術不鍛錬ふたんれんの爲と言へばそれ迄ですが、闇の夜を選つて、背後から雙刄の刀を飛ばされたのでは、大概の武術では全く防ぎやうがありません。
剣術はからっ下手ぺたにて、放蕩ほうとうを働き、大塚の親類に預けられる程な未熟不鍛錬ふたんれんな者なれども、飯島は此の深傷ふかでにては彼の刃に打たれて死するに相違なし
名ある浪人ですら仕官のみちがない、餓死する浪人もなかなかに多い、宮内は武芸不鍛錬ふたんれんの非力者故、まず以て仕官の途はない、治部太夫殿は槍の名人、が、老いているからこれも仕官の途はまあない
討たせてやらぬ敵討 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
「聽いたよ、——増田屋金兵衞殿、昔は武士だと言つたが、まことに武術不鍛錬ふたんれんだな」
馬術不鍛錬ふたんれんで過つて死んだことにして宜いのでせうか——つて