不識しらず)” の例文
脅迫觀念は刻々時々に繼子共の上を襲つた。その襲はれた人の中にすず子があつた。自分自身もをつた。不知しらず不識しらず自分も矯激な言動をするやうになつた。ものは勢である。
計画 (旧字旧仮名) / 平出修(著)
不知しらず不識しらずの間に修行が積んで、技が進み術が長けると云ふのみでは無い。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
そして二人の魂は、不識しらずに温和に愛し合ふ