不為合ふしあわせ)” の例文
悪事を働いた女だと云って、あの可哀い、不為合ふしあわせな女を、牢屋にひどい目に逢わせて、押し籠めてあるのだ。こうなるまで。○人を騙してばかりいる、なんの役にも立たぬ悪霊奴あくりょうめ
だけれど生娘きむすめでいた時より美しくはなっても、醜くはなっていない。その上どうしたのが男に気に入ると云うことは、不為合ふしあわせな目に逢った物怪もっけさいわいに、次第に分かって来ているのである。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
それよりも不為合ふしあわせを怨んでいましたっけ。2940
もてあそばれ、さいわいをも不為合ふしあわせをも、落ち著いてこらえる