下足札げそ)” の例文
木戸番の男は下足札げそをたたいて、声をからしながら客を呼んでいる。その混雑に入りまじッて、何十文かの木戸銭を投げると、稲吉の姿もそのむしろ小屋のなかへ吸い込まれて行く。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)