三葉柏みつばがしわ)” の例文
忠兵衛の祖先は山内但馬守たじまのかみ盛豊もりとよの子、対馬守つしまのかみ一豊かずとよの弟から出たのだそうで、江戸の商人になってからも、三葉柏みつばがしわの紋を附け、名のりにとよの字を用いることになっている。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
この時老女がふと五百いおの衣類に三葉柏みつばがしわの紋の附いているのを見附けた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
五百は自分の家が山内氏で、昔から三葉柏みつばがしわの紋を附けていると答えた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)