三七日みなのか)” の例文
そうこうすると九月八日は三七日みなのかでござります、花車重吉が細長い風呂敷に包んだ物を提げて土間の処から這入って参りまして
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
妙子はつい二三日前に、三七日みなのかのおまいりに岡山在まで行って来たところなのではあるが、もうあの不幸な出来事が格別の創痍そういを心に留めていないらしく、元気になっていた。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
八月二十六日が丁度三七日みなのかで、其の日には都合が悪く墓参りが遅くなり、申刻なゝつさがりに墓参りをするものでないと其の頃申しましたが、其の日は空が少し曇って居るから、急ぎ足で参ったのは
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)