三七日みなぬか)” の例文
三七日みなぬかの夜半に観音は、子種のないことを宣したが、長者は観音に強請して、一切の財産を投げ出す代わりに子種を得るということになった。
元久二年正月一日から霊山寺りょうぜんじ三七日みなぬかの別時念仏を始めた時も、燈火が無くて光りがあった。第五夜になって行道すると勢至菩薩が同じ列に立ち入って行道した。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「そうだ、今日はおしおの母の三七日みなぬかだ! 仏壇におでもあげているのだな」
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
仁治三年十月二十八日から浄勝房以下の僧達を集めて、三七日みなぬかの如法念仏をはじめ十一月十八日に結願けちがんの夜半に道場でもって高声念仏し、それから自分で自分の腹を切って五臓六腑を取り出し
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)