一枚襖いちまいぶすま)” の例文
中は広いのに、ただ狭い一枚襖いちまいぶすまを開けると、どうです。歓喜天の廚子ずしかと思う、綾錦あやにしきを積んだうずたかい夜具に、ふっくりとうずまって、暖かさに乗出して、仰向あおむけに寝ていたのが
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)