一弛一張いっしいっちょう)” の例文
次第に聴衆が増し、彼等の表情が、自分の物語の一弛一張いっしいっちょうにつれて、あるいは安堵あんどの・あるいは恐怖きょうふの・いつわりならぬ色をうかべるのを見るにつけ、この面白さはおさえきれぬものとなった。
狐憑 (新字新仮名) / 中島敦(著)