“もの云う表象”の読み方と例文
読み方割合
テル・テール・シムボル100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ああ、もの云う表象テル・テール・シムボル。——とは何であろうか。そのほぐれきれない霧のようなものは、妙に筋肉が硬ばり、血が凍りつくような空気を作ってしまった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そこには、云いようのない不吉な署名があった。法水が、右から左へというもの云う表象テル・テール・シムボル——ちょうどそれに当るものが、クリヴォフ夫人の背に現われていたのだ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「さよう、それが今日の事件では、もの云う表象テル・テール・シムボル——だったのです。しかし、呪術の表象シムボルを他に移すということは、呪僧それ自らを滅ぼすことなんですよ」と法水は、意地悪げな片笑をうかべて
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)