“ヴィシュラヴナ”の漢字の書き方と例文
語句割合
毘沙門天100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
チベット蔵経の、正蔵秘密部カンジュル・ギュイトの主経に、孔雀王経と申すのがあります。そのなかに現われる毘沙門天ヴィシュラヴナの楽土が、そもそもあのお峰でござりまする。
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
生き観音ミンチ・カンキン、おう、まことの観音カンキンとは貴女あなたさまじゃ。毘沙門天ヴィシュラヴナの富、聖天カネシャの愉楽を、おう、われに与えたまえ」
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そこは、氷嶺とは申せ気候春のごとく、あらゆる富貴、快楽を毘沙門天ヴィシュラヴナがお与えくださいます。私どもも、そこへ行き着きとうて修行いたしますなれど、まだ花酔境の裾をみたものもございませぬ
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)