“ロルネット”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
折疊み眼鏡33.3%
柄付眼鏡33.3%
柄附眼鏡33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうしたわけだか急に出現に及んだ金縁の折疊み眼鏡ロルネットといい、眞新らしい下着といい、——まったく五分のすきもなかった。
胸のところに紐でぶら下げてあった鼈甲の折疊み眼鏡ロルネットを引き出して、それを眼に當てがうと、卓子のうえのシャンパンの壜をためつすがめつした。
俗っぽい柄付眼鏡ロルネットかなんかを両手にもてあそんでさっぱり見映えのしないこの女、それが今や彼の全生活を満たし、彼の悲しみであり、よろこびであり、彼の現在願い求める唯一つの幸福なのだ。
アンナ・セルゲーヴナは柄付眼鏡ロルネットを当てがって、知り人を捜しでもするような様子で船や船客を眺めていたが、やがてグーロフに向かって物を言いかけたとき、その眼はきらきらと光っていた。
そうら、あの第一列のボックスから一人の女が柄附眼鏡ロルネットを向けてゐるでせう。
狂人日記 (旧字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)