“モノクローム”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
単色画66.7%
単色33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども、その不思議な単色画モノクロームは疑いもない人影であって、数えたところ十人余りの一団だった。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
しかし、色調を奪って、その眩耀ハレーションを吸収してしまうばかりでなく、それを黒と白の単色画モノクロームに、判然と区分してしまうものが、実にこの漆扉うるしど——すなわち黒鏡ブラックミラーなのでした。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そういう暗澹たる空模様の中で、黒死館の巨大な二層楼は——わけても中央にある礼拝堂の尖塔や左右の塔櫓が、一刷毛はけ刷いた薄墨色の中に塗抹とまつされていて、全体が樹脂やにっぽい単色画モノクロームを作っていた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
その後和蘭オランダに入った時、ハークのメスダック美術館で、二枚の単色モノクロームのパステルを見たが、その一つはキヤロ・ディ・ルーナ Chiaro di luna で一つはサン・モリッツにある大作
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)