“モスク”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
回教寺院71.4%
回教伽藍14.3%
回教堂14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
砂糖菓子のような回教寺院モスクの屋根も港の檣群しょうぐんも、ゆらゆら雨脚のむこうでいびつな鏡のようにゆれている。そのとき、仏マダガスカル航空フレンチ・マダガスカルサービスの郵便機が、雨靄もやをくぐりくぐり低空をとおってゆく気配。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
傾いた太陽の反射でそんな錯覚を起したのだろうが、よく見ると、灰黄色・淡褐色・白色の石塊を撒き散らしたように街衢が交錯して、その間に回教伽藍モスク円屋根キューポラ尖塔ミナレットのおびただしい聚落がある。
七重文化の都市 (新字新仮名) / 野上豊一郎(著)
裸足はだしの少年靴みがき団を筆頭に、花売り娘、燐寸マッチ売子、いかさまさいの行商人、魔窟の客引き——そう言えば、このポウト・サイドには、土人区域の市場を抜けて回教堂モスクの裏へ出ると、白昼