“ムール”の漢字の書き方と例文
語句割合
黒奴100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それより悔改コンチリサンをなし、贖罪符しょくざいふをうけて僧院を去れるも、帰途船中黒奴ムールはゴアにて死し、嬰児えいじはすぐせと名付けて降矢木の家をおこしぬ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
フランチェスコ大公妃ビアンカ・カペルロ殿は、ピサ・メディチ家において貴下のたねを秘かに生めり。その女児に黒奴ムールの乳母をつけ、刈込垣の外に待たせ置きたれば受け取られよ——と。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)