“シヒネツヒコ”の漢字の書き方と例文
ひらがな:しひねつひこ
語句割合
椎根津彦100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
椎根津彦シヒネツヒコは蓑笠著て老爺、弟猾オトウカシは箕をかづいて老媼となつて、誓約ウケヒの呪言をして敵地に入り、天香山カグヤマの土を持つて帰り、祭器を作つて呪咀をした(神武紀)。此も常世神の俤であつた。
香具山の土を、大和の代表物モノザネとして呪する為に取りに行つたのは、椎根津彦シヒネツヒコ弟猾オトウカシとでした。弟猾は男の様に考へられて来ましたが、兄猾を兄か姉かとしても、此は、女性の神巫だつたのです。
翁の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)