“クニガミ”の漢字の書き方と例文
ひらがな:くにがみ
語句割合
国頭100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唯形式だけでも、いまだに、独身を原則として居るのは、国頭クニガミの巫女たちで、今帰仁ナキジン阿応理恵アオリヱは独身、辺土のろは表面独身で、私生の子を育てゝゐる。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
国頭クニガミの山の緋桜のやうに、寂しいけれど、ぽつかりとのどかに匂うて居た沖縄の音楽・舞踊・演劇を綜合した組踊りも、今は再見られぬ夢と消えてしまつたのであらう。
沖縄を憶ふ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其の鮎の獲れる場処と言ふのは、国頭クニガミ海道の難処、源河の里の水辺である。里の処女の姿や、ナサケを謡ふ事が命の琉球の民謡には、村の若者のとりとめぬやるせなさの沁み出たものが多い。
若水の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)