“キリハ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:きりは
語句割合
採炭場33.3%
仕事場33.3%
採炭坑33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さっきも云いましたように、それはあの採炭場キリハの中に、或る時期までは絶対に人に見せてならないものがあったからなんです。
坑鬼 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
若い二人は二人だけの採炭場キリハを持っていた。そこでは又、小頭の眼のとどかぬ闇が、いつでも二人を蜜のように押し包んだ。
坑鬼 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
今運び出されているのは旧坑口に近い保存炭柱はしら仕事場キリハに掛っていた勇夫いさおという、若い坑夫の死骸であった。
斜坑 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
だから他の者がその仕事場キリハ作業しごとをしに行くと、その魂が腹を立てて邪魔ワザをする事がある。
斜坑 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
片盤坑の途中で、巡視に出たらしい監督や技師に逢ったきり、会社の男にぶつからなかったお品は、最後のポイントを渡ると急カーブを切って峯吉の採炭坑キリハへ駈け込んで行った。
坑鬼 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)