“イケニヘ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:いけにへ
語句割合
生贄50.0%
犠牲料50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生贄イケニヘとは、ナマのまゝで置いて、何時でも奉る事の出来る様に、けてある贄の事である。動物、植物を通じていふ。
大嘗祭の本義 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
御意の儘に、何時でも調理して差し上げます、といつて、お目にかけておくのが、生贄イケニヘである。ほんとうは食べられる物を差し上げるのが、当り前である。生物ナマモノを差し上げるのは、本式ではない。
大嘗祭の本義 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
遠慮のない話をすれば、属性の純化せなかつた時代の神は、犠牲料イケニヘと一つであつた様に考へられる。
信太妻の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)