“わがものがお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
我物顔88.9%
吾物顔11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弘一君は一人息子なので、広い邸を我物顔わがものがおに、贅沢三昧ぜいたくざんまいに暮していた。親爺おやじは陸軍少将だけれど、先祖がある大名の重臣だったので、彼の家は却々なかなかのお金持ちである。
何者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
つまり鵜呑うのみと云ってもよし、また機械的の知識と云ってもよし、とうていわが所有とも血とも肉とも云われない、よそよそしいものを我物顔わがものがおにしゃべって歩くのです。
私の個人主義 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
向う横町へ来て見ると、聞いた通りの西洋館が角地面かどじめん吾物顔わがものがおに占領している。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)