“ろかじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
櫓楫40.0%
艫舵40.0%
櫓梶20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その日からぼくらの小さい家は、櫓楫ろかじのない波間の小舟ではない気がした。
艫舵ろかじなき船の大海に乗出せしが如く茫洋ぼうようとして寄る可きなく唯あきれにあきれて居たる迄なり云々以下の一段に至りては、我々は之を読む毎に、先人の苦心を察し、其剛勇に驚き、其誠意誠心に感じ
蘭学事始再版序 (新字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
しかし、当面の難問題、良人の病弱、二児の行く末など、彼女の今は、櫓梶ろかじもない小舟が闇夜の狂浪にゆられてゆくのにも似ていた。——すると、供先で一人が叫んだ。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)