“ろうそうそん”の漢字の書き方と例文
語句割合
楼桑村100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
故郷楼桑村ろうそうそん茅屋あばらやに、むしろを織って、老母と共に、貧しい日をしのいでいた一家の姿が、ふと熱いまぶたのうちに憶い出されたのであろう。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「はい、涿県の楼桑村ろうそうそん(現在・京広線の北京—保定間)の生れで、今でも母と共に、楼桑村に住んでおります」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
涿県たくけん楼桑村ろうそうそんは、戸数二、三百の小駅であったが、春秋は北から南へ、南から北へと流れる旅人の多くが、この宿場でをつなぐので、酒を売る旗亭きていもあれば
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
田舎の楼桑村ろうそうそんで、多少の武技の稽古はしたこともあるが、それとて程の知れたものだ。武技を磨いて身を立てることよりも、むしろを織って母を養うことのほうが常に彼の急務であった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
詩は感じないでも、桃の花をみると二人は楼桑村ろうそうそんの桃園を憶いおこす。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)