“ろうおく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
陋屋94.7%
漏屋2.6%
老屋2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
れいの、北さんと中畑さんとが、そろって三鷹の陋屋ろうおくへ訪ねて来られた。そうして、故郷の母が重態だという事を言って聞かせた。
故郷 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「あゝ左様でございましたか。存じませぬことゝて、これはどうも御無礼いたしました。——御覧の通りの漏屋ろうおくではございますが、どうか、こちらへお上んなすって下さいまし」
曲亭馬琴 (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
今の世界は老屋ろうおく頽厦たいかの如し。これ人々の見る所なり。吾れおもえらく、大風一たび興って、それをして転覆せしめ、然る後朽楹きゅうえいを代え敗椽はいてんを棄て、新材をまじえてこれを再造せば、すなわち美観と為らんと。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)