“れんげだに”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蓮華谷50.0%
蓮花谷50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこへ、秀吉主従が泊りこみ、信雄の旅舎には、蓮華谷れんげだにの法明院がてがわれていた。——これへ着いたとたんに、信雄が愉快でなかったことはいうまでもない。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
次の日、北畠信雄は、こういう経緯いきさつから大津へ出向いた。指定地の園城寺というのは、三井寺のことである。彼は、北院総門の奥、二町ほど西の、蓮華谷れんげだにの法明院を宿とした。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
為世は自足して元徳四年出家し、八十の高齢で華々しい栄華を一とまず閉ざした。その後、高野山こうやさん蓮花谷れんげだに隠棲いんせいしたが、元弘げんこう建武けんむの間また京都に帰ってもいる。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)