“りさいしゃ”の漢字の書き方と例文
語句割合
罹災者100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
罹災者りさいしゃ達の蜿蜓えんえんたる流れがまことにただ無心の流れの如くに死体をすりぬけて行き交い、路上の鮮血にも気づく者すら居らず、たまさか気づく者があっても
堕落論 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
摂政宮殿下には災害について非常に御心痛あそばされ、当日ただちに内田臨時首相をめし、政府が全力をつくして罹災者りさいしゃの救護につとめるようにおおせつけになりました。
大震火災記 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
それは一方では罹災者りさいしゃの苦しみへの同情である、が他方では町全体に渦巻いている純粋な人間の情緒への感動である。今やいっさいの営利のシンボルは町から消え去った。
地異印象記 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)