“よこはき”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ヨコハキ
語句割合
横佩100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三条七坊をすっかり占めた大屋敷を、一垣内ひとかきつ——一字ひとあざな見倣みなして、横佩よこはき墻内かきつと言う者が、著しく殖えて来たのである。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
父は横佩よこはき大将だいしやうと謂はれる程、一ふりの大刀のさげ方にも、工夫を凝らさずには居られぬだてものであつた。なみの人の竪にさげて佩く大刀を横に吊る佩き方を案出した人である。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
現に、時に誇る藤原びとでも、まだ昔風の夢になずんで居た南家の横佩よこはき右大臣は、さきおととし、太宰員外帥だざいのいんがいのそつおとされて、都を離れた。そうして今は、難波で謹慎しているではないか。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
祖父おおじ武智麻呂むちまろのここで亡くなって後、父が移り住んでからも、大分の年月になる。父は男壮おとこざかりには、横佩よこはき大将だいしょうと謂われる程、一ふりの大刀のさげ方にも、工夫を凝らさずには居られぬだてものであった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)