“やはざま”の漢字の書き方と例文
語句割合
矢狭間100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
矢狭間やはざまがしつらえてあるかと思うと、管絃の宴を催すによい、朱塗りの舞台などが出来ていた。
猫の蚤とり武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
古畳が一帖あるだけで、あとは板敷だし、階段口と矢狭間やはざまから風がはいるからひどく寒い。
いさましい話 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
原城では十二月朔日に立籠たてこもつた一揆軍が矢狭間やはざまを明け堀をほり、この工事が完成して妻子を城内へ引入れた日であり、その翌日には天草甚兵衛が手兵二千七百をひきつれて入城してゐる。
島原の乱雑記 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)