“やざう”の漢字の書き方と例文
語句割合
彌造100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
右手に十手を引つかついで、左手に高々と彌造やざうこさへて、八五郎は鼻唄を唄ひながら歸つて行くのです。
錢形の平次は、相手の眞意をはかり兼ねて、そつと顏を上げました。二十四、五の苦み走つた好い男、藍微塵あゐみぢんの狹いあはせが膝小僧を押し隱して、彌造やざうに馴れた手をソツと前に揃へます。
兩袖を合せてポンと叩くと、そのまゝ彌造やざうを拵へて、小日向へ早足になります。