“やさかでら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
八坂寺50.0%
八阪寺50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こっちは八坂寺やさかでらを出ると、町家ちょうかの多い所は、さすがに気がさしたと見えて、五条京極きょうごく辺の知人しりびとの家をたずねました。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「それから、とうとう八坂寺やさかでらの塔の中へ、つれこまれて、その晩はそこですごしたそうでございます。——いや、そのへんの事なら、何も年よりの手前などが、わざわざ申し上げるまでもございますまい。」
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
天竺てんじくはてから来た法師で、昼こそあのように町を歩いているが、夜は墨染の法衣ころもが翼になって、八阪寺やさかでらの塔の空へ舞上るなどと云う噂もございましたが、元よりそれはとりとめもない
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)