“やくえん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薬園50.0%
薬烟50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところで、難なく一の御門の塀を乗越えて、その塀の下をズッと走るとお薬園やくえんであります。お薬園の築山の下へ来て、七兵衛の姿が見えなくなりました。
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
夜気やき沈々たる書斎のうち薬烟やくえんみなぎり渡りてけしのさらにも深け渡りしが如き心地、何となく我身ながらも涙ぐまるるやうにてよし。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)