“もののぐぐら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
物具蔵50.0%
物具倉50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「日ごろはつい、武具の風入れなども怠っておる。ひとつ、おまえが奉行になって、物具蔵もののぐぐらの内の物を、柳斎に調べさせておいてはどうだな」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「入道殿にも、いちど、そちを連れまいれとのおことばだ。そちも冬中は佐渡に逗留とうりゅうしていたいそうだが、雑太さわたノお城の、お物具蔵もののぐぐらの手入れでも仰せつかったら、これや冬中でも仕事はすむまい」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
正季は曲輪くるわの内へ入って、物具もののぐ奉行の佐備さび正安に会い、やがてまた、ただ一人で、外曲輪そとぐるわのガタガタする長い板廊下を踏んで、物具倉もののぐぐらと共にあるだだッ広い武者溜むしゃだまりのゆかを覗きに行った。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)