“ものおび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
物怯50.0%
物恟50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに物怯ものおびえでもしたらしい眸が、はっと、菊王をして、見ては悪いものを見たような罪の意識を抱かせたほどだった。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひそやかな茶庭の木々は、その青苔あおごけを、見つけない武者わらんじに踏まれて、物恟ものおびえでもしたように、その具足の人影や、あるじの肩に、チラと、木の葉を降りこぼしていた。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)