“むきむき”の漢字の書き方と例文
語句割合
向々100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これを概するに、荷を負うけだものにもそれぞれ向々むきむきがあって、馬は平原によろしく、象は藪林に適し、砂漠に駱駝、山岡に驢がもっともよく役に立つ。
嶺松寺の表石とはどんな物であったか知らぬが、あるいは牙髪塔がはつとうたぐいででもあったか。それはともかくも、その石の行方も知りたい。心当りの向々むきむきへ問い合せて見ようといった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)