“みろくじばし”の漢字の書き方と例文
語句割合
弥勒寺橋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、いよいよ帰るとなっても、野次馬やじうまは容易に退くもんじゃない。お蓮もまたどうかすると、弥勒寺橋みろくじばしの方へ引っ返そうとする。
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
弥勒寺橋みろくじばしの長屋から、机竜之助のあとを追うて出た宇治山田の米友は、そのあとを追うことにかなり苦しみました。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その内に弥勒寺橋みろくじばしたもとへ来ると、お蓮はやっと足を止めて、茫然とあたりを見廻したそうだ。あすこには河岸かしへ曲った所に、植木屋ばかりが続いている。
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
先日も両国橋の上へ姿を現わしたところを以て見れば、やはりあの界隈かいわいにいるものと見なければなりません。弥勒寺橋みろくじばしの長屋にいるものとすれば、まだ机竜之助の世話をしているのでしょう。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しかし、ともかくここまで来たのは、これから河岸を新大橋へ廻って、新大橋を渡って、弥勒寺橋みろくじばしの長屋へ帰るつもりと思わねばなりません。けれどもそれはこのまま、すんなりとは帰れますまい。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
弥勒寺橋みろくじばしまで行けば好いんです。」
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)