“まんた”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
万太	50.0%
万多	50.0%

万太

巾狭（はばぜま）な単衣（ひとえ）に三尺帯を尻下り、粋（いなせ）な奴（やっこ）を誰とかする、すなわち塾の（小使）で、怪！　怪！　怪！　アバ大人を掏損（すりそ）こねた、万太（まんた）と云う攫徒（すり）である。

婦系図 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)

攫徒（すり）の名も新聞に出ているがね、何とか小僧万太（まんた）と云うんだ。

婦系図 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)

万多

其頃桓武天皇様の御子万多（まんた）親王の御子の正躬（まさみ）王の御後には、住世（すみよ）、基世（もとよ）、助世、尚世（ひさよ）、などいふ方〻があり、又正躬王御弟には保世（やすよ）、継世（つぐよ）、家世など皆世の字のついた方が沢山（たくさん）あり

平将門 (新字旧仮名) ／ 幸田露伴(著)