“ほうとうもの”の漢字の書き方と例文
語句割合
放蕩者100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何でもお父さんが佐倉の御典医だったというから、家柄はいいらしいんだけれど、あの父さんは確かに才子ではあるけれど、ひどい放蕩者ほうとうものらしいのよ。」
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
放蕩者ほうとうものでも金ばなれがいいとはきまらないだろうが、彼は徹底した自己中心で、自分の快楽に対してしか決して金は使わないし、使いぶりも吝嗇りんしょくに近いほどしみったれていた。
五瓣の椿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
手の付けようのない放蕩者ほうとうもので一時勘当までされた、弟の滝三郎父子が乗込み、兄の鉄馬殿を、土蔵の中に押し込めて、犬猫のようなひどい目に逢わせ、自分が兄の家を乗っ取って