“ふりしき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
降頻88.9%
降連11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その筈でございます、雪は益々降頻ふりしきり、いやが上に積りまして、足跡とても見えぬくらい、谷々は只真っ白になって少しも様子が分りませぬ。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
雨はまだ降頻ふりしきっていた。森も畑の作物も荒地の草も、ぐっと気温の下った雨に濡れて身震いしているように思われた。
殺生谷の鬼火 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
三毛は暫く其處らをウソ/\彷徨さまようてゐたが、やがて絶望したのか、降連ふりしきる雨のなかを、悲しげな泣聲が次第に遠くへ消えて行つた。
絶望 (旧字旧仮名) / 徳田秋声(著)