“ふくしゅうこう”の漢字の書き方と例文
語句割合
覆舟口100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
像面からうける感じは、愛くるしいと云うよりも、むしろ異端的な美しさだった。半月形をしたルーベンス眉や、唇の両端が釣り上ったいわゆる覆舟口ふくしゅうこうなどと云うのは、元来淫らな形とされている。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「愛らしいくち付きでございますこと。薄くて紅くて小さくて、花弁はなびらのようでございますこと。これも変えなければなりますまい。覆舟口ふくしゅうこうに致しましょう。しん枯れて気濁り、家破れて一族四散、寄る辺ない悪運の唇に」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)