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ふかじょう
ふりがな文庫
“ふかじょう”の漢字の書き方と例文
語句
割合
孵化場
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
孵化場
(逆引き)
孵化場
(
ふかじょう
)
から今帰りがけのところとみえて、彼が近づくと生臭い香いがあたりに香った。ぼんやりした黒い影が清逸の後ろに突っ立った。
星座
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
一、ココナットから象が出る
馬耳塞
(
マルセーユ
)
の朝景色。マルセーユの
旧港
(
ヴィユ・ポール
)
。——この四角な、
鱒
(
ます
)
の
孵化場
(
ふかじょう
)
のようなもののなかには、あらゆる船舶の見本と、あらゆる国籍が詰め込まれている。
ノンシャラン道中記:06 乱視の奈翁 ――アルル牛角力の巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
清逸はしんとした心の中で、
孵化場
(
ふかじょう
)
あたりから来るらしい一番鶏の啼き声をかすかに聞いたように思った。部屋の中はしかし真暗闇だった。
星座
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
彼は首をすくめ、
懐
(
ふとこ
)
ろ手をしながら、落葉や朽葉とともにぬかるみになった粘土質の県道を、
難渋
(
なんじゅう
)
し抜いて
孵化場
(
ふかじょう
)
の方へと川沿いを
溯
(
さかのぼ
)
っていった。
星座
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
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(2作品)
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