“ふうらいじん”の漢字の書き方と例文
語句割合
風来人100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただし、なにか思うところがあってやっているのか、それとも出鱈目でたらめなのか、こんな風来人ふうらいじんのことだから、性根しょうねのほどはわからない。
顎十郎捕物帳:05 ねずみ (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
と、監禁を命じ、吐雲斎のことは、さっそく鎌倉表へ問い合せを発したものの、そんな一風来人ふうらいじんの身元調査に、今どき、手間暇かけて返牒へんちょうしてくるはずもない。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「何者だなんて、生意気なまいきをいうまえに、おじさんこそ、何者だかいうのが本来ほんらいだよ。おいらはこの山に住んでる者だし、おじさんはだまって、人の山へはいってきた風来人ふうらいじんじゃないか」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)