“びょうさん”の漢字の書き方と例文
語句割合
廟算100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるいは東洋全面の風波も計るべからず、不虞ふぐに予備するは廟算びょうさん極意ごくいにして、目下の急は武備を拡張して士気を振起するにあり
学問の独立 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
同六日米艦本牧ほんもくに入る、幕閣みな震う、会議夜に徹して、さらに定まれる廟算びょうさんなし。廟算上に定らざれは、驚慌下においてさらに甚し。当時の事情を記するもの曰く
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
一方はつねに直径を取りて、打破的運動をなし、今日の事をして、今日の事をなさしめよといい、他方は廟算びょうさん定まらざれば、一歩も動くを欲せず、その眼界は遠く百年に及ぶ。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
かくのごときあに夢にだも当時改革家の胸中に廟算びょうさんのあらかじめ存したるものならんや。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)