“ひらせい”の漢字の書き方と例文
語句割合
平清100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これ幸いと声をかけて、旦那は深川の平清ひらせいに来ているので、私がおまえさんを迎いに来たと云う。お俊も万力に対しては内々用心していたのでしょうが、そこが運の尽きと云うのでしょう。
半七捕物帳:67 薄雲の碁盤 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「石見橋なら石見橋、蓬莱橋なら蓬莱橋、蛤町の河岸なら蛤河岸さ、八幡前、不動前、これが富岡門前の裏になります。」という時、小曲こまがりをして平清ひらせいの植込の下なる暗い処へ入って蔭になった。
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
幸「今日はお開帳へまいって、人込で逆上のぼせたから平清ひらせいで支度をして、帰りがけだが、今夜は柳島へ泊るつもりで、近所を通るついでに、これが親方に近付になりたいと云うから、お邪魔に寄ったのだ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)